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アラ還女sannigo(さんご)の映画鑑賞の日々を綴っています

実際にあった児童虐待事件をもとにした韓国のヒューマンサスペンス「虐待の証明」

こんにちはsannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。

今回は韓国映画で、実際にあった児童虐待事件をもとにしたヒューマンサスペンス「虐待の証明」について書いていこうと思います。

 

最近は日本でも児童虐待のニュースは、日常的にテレビや新聞で取り上げられているのであちらこちらで蔓延しているのでは?と心配になります。

 

つい先日のニュースでは、生後2カ月の自分の息子の口に、他人の血液を含ませて吐かせたとかで母親が逮捕されています。

 

この事件はかんたんに児童虐待とはいえなくて、母親の「代理ミュンヒハウゼン症候群」の可能性が高いと見られているようですね。

 

「代理ミュンヒハウゼン症候群」とは子どもを病気にして自分に注目を集めようとする病気だそうですが、そのせいで生まれてたった2ヶ月で母親に他人の血液を口に含ませられる子どもがかわいそう過ぎでは?

 

もうちょっと大きなニュースとして知らない人はいないのでは?というのは目黒の結愛ちゃん虐待死の事件です。

 

両親(元夫はすでに懲役13年が確定)の暴行や食事を与えないなどの虐待と極度の衰弱を認識しているのに必要な措置をとらないというむごたらしい行為で結愛ちゃんは亡くなる前の1カ月で体重が4分の3に減ってしまったとか。

 

これらの虐待事件の裏にはもちろん虐待する人の資質もあるけど、まわりの社会や人間、福祉の問題なども重大な原因なのでは?と考えさせられる映画でした。

 

では、さっそく映画『虐待の証明』のあらすじから始めましょう。

 

タイトル『実際にあった児童虐待事件をもとにしたヒューマンサスペンス「虐待の証明」[写真AC]

 

 

 

虐待の証明

 

虐待の証明/韓国/2018

 

実際にあった児童虐待事件をもとにしたヒューマンサスペンス。

母親に殺されかけた過去を持つサンアは、親から虐待を受けている少女と出会い、彼女を守ろうとする。

 

では、いつも映画.comの評価からです。

 

映画.comの評価

 

✫3.8

 

 

 

「虐待の証明」解説

 

実在の児童虐待事件をもとに、憎悪と悲哀の連鎖を壮絶な描写で描いた韓国製ドラマ。

 

母親から虐待を受け施設で育ったペク・サンアは、心に傷を抱えたまま生きていた。

 

レイプ事件に巻き込まれた際は犯人の父親が有力者だったため、逆に彼女が刑に服すことに。

 

刑事チャン・ソプはサンアを常に気にかけていたが、彼女は出所後も荒んだ生活を続けていた。

 

ある日、サンアは夜の街の片隅で震えている少女ジウンと出会う。

 

お腹を空かせたジウンの身体は痣だらけで、誰かに虐待を受けているのは明らかだった。

 

そんなジウンの姿に過去の自分を重ね合わせたサンアは、彼女に手を差し伸べようとするが……。

 

「密偵」のハン・ジミンが心に傷を負った主人公を体当たりで演じ、第38回韓国映画評論家協会賞で主演女優賞を受賞。

 

共演に「1987、ある闘いの真実」のイ・ヒジュン、「金子文子と朴烈」のペク・スジャン、「国際市場で逢いましょう」のチャン・ヨンナム。

 

「のむコレ3」(2019年11月15日~/東京・シネマート新宿、大阪・シネマート心斎橋)上映作品。

 

2018年・第31回東京国際映画祭「アジアの未来」部門では「ミス・ペク」のタイトルで上映された。

 

2018年製作/98分/韓国

原題:Miss Baek

配給:「虐待の証明」上映委員会

 

スタッフ

 

監督:イ・ジウォン

製作:カン・ガミ

脚本:イ・ジウォン

撮影:カン・グッキョン

音楽:イ・ウンジュ

音楽:モグ


キャスト

 

ペク・サンア :ハン・ジミン

キム・ジウン :キム・シア

チャン・ソプ :イ・ヒジュン

チュ・ミギョン:クォン・ソヒョン

キム・イルゴン:ペク・スジャン

 

引用元:虐待の証明 : 作品情報 - 映画.com

 

わたしの勝手なあらすじと感想

 

勝手な採点

 

☆4.5

 

映画.comの評価は☆3.8でOK。この映画は実際に韓国で起きた児童虐待事件をもとに作られたというだけあって、両親からの虐待シーンとかもかなり激しくて恐ろしくてひどいです。

 

が、主人公の虐待された経験を持つサンアが、まさに今虐待を受けて逃げ出そうとしている少女ジウンを助けたいという気持ちと、守ろうとする行動が他人のためにやっているとは思えないほどの熱さで描かれています。

 

サンアにジウンの体当たりの演技に感動すること間違いなしで、私なら勝手に☆4.5の採点にします。

 

勝手な感想

 

見始めてすぐにこの女の人は笑わないなぁと気になっていた。

 

なぜかというと主人公のペク・サンアは、母親から虐待を受けて施設で育っていたからなのが後にわかる。

 

けっこう見た目もかわいいサンアは、ゆっくり部屋で過ごすこともないほどに昼も夜もよく働く、ただ生きていても何が楽しいのかわからないし孤独のようだ。

 

刑事らしいチャン・ソプと交際はしているようだし、チャン・ソプからは何度も一緒に暮らそう、結婚しようと言われているけど毎度断っている。

 

サンアは、なんとなく自分はしあわせになってはいけないと思っているのかな?とも思わせる。

 

実はサンアはレイプ事件に巻き込まれた事があって、その時の犯人の父親が有力者だったため、逆にレイプされたサンアがが刑に服すことになったという経緯がある。

 

彼女は出所後もタバコに酒という荒んだ生活を続けていた。

 

そんなある日、サンアは夜の街で震えていた体が傷だらけでお腹をすかせた少女ジウンと出会う。

 

そんな明らかに虐待をうけているだろうジウンに、サンアは自分が母親から虐待されていた日々を思い出す。

 

そしてサンアは、父親とその内縁の妻から、首を絞められたりあざだらけになるような虐待をされ続けながらも、逃げ出すことができないジウンを助けようと、彼女の手を引きチャン・ソプのもとに助けを求め身を隠す。

 

この少女ジウンが父親と内縁の妻から執拗に虐待を受ける場面は、「助けて」と自分が叫びたくなるほどにリアル。

 

この子役さんは大丈夫?かと心配になるほど。

 

これが実話を元にした映画ということは実際に行われていた虐待もこれほど、もしくはこれ以上のひどいレベルなんだろう。

 

自分がもしこんな虐待を受けて育ったとしたらと考えると恐ろしい。

 

文句はいろいろあるけど普通に育ててくれた両親に感謝の気持ちが湧いてきた。

 

身を隠したジウンを、居なくなれば一生懸命に探す彼女の母親。

 

この母親、虐待はするけど、娘にそれなりの愛情は持っていたのだろうか。

 

ここらへんの気持ちが子無しの自分には理解できない、虐待をするくらいなら居なくなっても「せいせいした」くらいの気持ちで放っておくのかと思いきやそうではないらしい。

 

ジウンが自分で警官に助けを求めても助けてもらえず、虐待する親の元へ帰されてしまっていたが、日本でもこのようなケースが報道されたことがあった。

 

確か保護施設に夜中に助けを求めた人を帰したとかだったと記憶している。

 

そこからラストまでが韓国の実力派女優ハン・ジミンの演技の見せ所で、ジアンを救うため、自分のこどもにするために命掛けなのがわかる感動的な場面が続く。

 

ラスト、道端でタバコを吸っているサンアが遠くからジウンを見つめてやっと微笑んだ。


サンアの心にも救いがあって良かった。

 

親に虐待されていたジウンが、過去に自分も虐待されていた経験があるサンアに出会えて本当に良かったね。というラストでした。

 

今の日本中や世界中で行われている虐待やネグレクトなどに良い影響を与えてくれる映画だと思うので、ぜひこれから家庭をもつ若い人々や今まさに子育て奮闘中のご夫婦に見てもらえたら良さげな映画です。

 

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最後までお読みいただきありがとうございます。では、またお会いしましょう。