こんにちはsannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。
今回の映画は、記憶をなくしたロボットとポンコツな主人公の冒険を描く感動のファンタジー映画「TANG タング」です。
「TANG タング」の原作は、イギリス発のベストセラー、もちろん日本でもベストセラーになったイギリスの小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」。
ネットニュースかなにかで「世界三大映画祭」の一つ『ベルリン国際映画祭』で「映画化したい一冊」と高く評価された小説と書かれていたこと、そして主演が活動休止中の嵐の二宮和也であることから、ぜひ観たいと思っていたのに、けっきょくAmazonのプライム特典で無料で観ることになってしまった作品。
何より「くそロボ」のロボットタング君、ブリキでできたおもちゃのようにも見えますが、動きが加わるとたちまちに可愛らしさ全開なんです。
ヨチヨチ歩くとフラフラと横揺れして大丈夫かい?って感じなのに、いざ走り出せばめちゃくちゃ早い!早すぎるやろ〜て感じ。声がまた良いのですが、実はこのタングの声は二宮氏本人の声だとか。
二宮氏との身長差もピッタリなのかな?二宮氏が、少しだけ小さくかがんだ感じでつなぐ手が、なんとも愛情深いんです。ということで、さっそくいつものように『TANG タング』の解説から始めましょう。
TANG タング
日本でもベストセラーとなったイギリスの小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」を、二宮和也主演で映画化。
監督は「ソラニン」「僕等がいた 前篇・後篇」「アオハライド」「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」「坂道のアポロン」「フォルトゥナの瞳」「思い、思われ、ふり、ふられ」「きみの瞳が問いかけている」「夏への扉 -キミのいる未来へ-」の三木孝浩。三木監督、なんと「今夜、世界からこの恋が消えても」「TANG タング」「アキラとあきら」の3本がほぼ同時期に上映されていた人気と実力のある監督。
脚本は、「電車男」「陰日向に咲く」「ヘルタースケルター」「おかえり、はやぶさ」「高台家の人々」「となりの怪物くん」「羊と鋼の森」「恋はつづくよどこまでも」の金子ありさが手がけています。
人生に迷うダメ男と記憶喪失のロボットが繰り広げる冒険を、日本版にアレンジして描くこの作品。
主人公はある理由から、自分の夢も妻との未来も諦めてしまった春日井健。そんな彼の家の庭に、記憶を失ったロボットのタングが突然迷い込んできます。
時代遅れな旧式のタングを捨てようとする健だったが、実はタングは学習して自ら行動できる人間みたいなロボットだったのです。
タングが健に出会う前に失った記憶には、世界を変えるほどの秘密が隠されていたのです。
健の妻を満島ひかり、健とタングを監視する謎の男を小手伸也、中国在住のロボット歴史学者を奈緒、馬場博士を武田鉄矢が演じます。
また、VFXは「STAND BY ME ドラえもん」などの「白組」が担当。主題歌は、miletが歌う「Always You」で、聞き慣れた感じで耳によく馴染む歌です。
映画.comの評価
☆3.2
スタッフ
監督:三木孝浩
原作:デボラ・インストール
脚本:金子ありさ
製作:高橋雅美 池田宏之 藤島ジュリーK. 下田淳行 久保雅一
音楽:服部隆之
主題歌:milet
キャスト
春日井健:二宮和也
春日井絵美:満島ひかり
野村桜子:市川実日子
加藤飛鳥:小手伸也
大槻凛:奈緒
林原信二:京本大我
小出光夫:山内健司
大釜仁:濱家隆一
原田カオリ:景井ひな
馬場昌彦:武田鉄矢
2022年製作/115分/日本/SF/ドラマ
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:映画『TANG タング』オフィシャルサイト
あらすじ
ある日、些細なことで口げんかを始める春日井 健(二宮和也)と、妻の絵美(満島ひかり)。どうやらこれから仕事に出かけるのは絵美で、健はゴミ出しやら掃除のことでお叱りを受けているダメ男のようだ。
絵美が健に「庭に何かがいるから片付けておいて」と頼んだものは、なんと記憶をなくした迷子のロボット、タングだった。
そっと近づき「何だおまえ」と声を掛けた健、そのブリキのおもちゃのような時代遅れの旧式ロボットは「TANG」と単語を発する。健も自身の名前を「KEN」と伝える。
そのままロボットを連れ出し、友人だろうか車の修理屋を訪ね、そこへロボットを放り出し家に帰った健。
カッカとしている様子の絵美は、置き時計のネジを巻きながら「これも毎朝私が巻くのね」と時計を床に投げつける。見ていた健は「それは親父が大事にしていた・・・」と。そこへ、タングが「けーん」と呼びながら、家に戻ってきてしまった。
絵美は「ロボットがどうしているの?捨ててきたんじゃないの?」と、ついに絵美は怒りに任せて「もう帰ってこないで!」と健を追い出し、泣きながら窓から健の洋服やバッグを投げつける。
仕方なくタングと一緒にあるき出した健、パカッと開くタングの胸。そこには製造者元であろう会社のロゴが。
ロゴをスマホにかざすと、「旧型のロボットを引き取り、新型アンドロイドと交換します」と、このタングを引き取ってもらって、絵美が欲しがっていた家事万能のアンドロイドをプレゼントすれば、きっとうまくいくだろう。と製造元へ飛行機で向かう健とタング。
何にでも興味を持ち、好奇心旺盛なタングは、機内のテレビの中の情報を次々と自身のフォルダーに取り込み、成長していく。健はその騒がしい様子にうんざりした様子。
2人が到着した製造元は、すでに営業を終了!しかたなくホテルに1泊することに。やっと落ち着いて大好きなコーヒーを飲もうと用意する健。
研修医のころのトラウマだろうか。病院で健は処置できずにオロオロしている自分の様子を思い出している。
ふと気づくと、コーヒーサーバーをタングに割られてしまったようだ。「コーヒーも飲めないのかよ」と怒る健。
翌日でかけた先の「おまつり」で楽しそうにぶらぶらするタング、胸のガムテープに留めてあった100円で、健のためのコーヒーを買って、横揺れしながらも健のところまで運んでくれた。
タングは健がコーヒー好きで、昨日飲めなくしてしまったことを反省、そして、せっかくの100円でお菓子やキャンディーではなく、健のためのコーヒーを買ったのだった。
健にコーヒーが届いた時、揺れに揺れたコーヒーの紙コップは空に近かった。それでも、成長したタングの優しさが嬉しかったのだろう。「おいしい」と言ってコップを傾ける。どうやら心が通じ合ってきた2人。
翌日でかけた製造元で新しいアンドロイドへの交換を「旧式で該当製品でない」ことを理由に断られるも、ナルシストな研究員林原信二(京本大我)に応急処置をしてもらい、中国在住のロボット歴史学者も紹介してもらい、また飛行機で移動する。
ところが、機上のタングは、静かに座って小声で話すかわいらしい子どものように成長していた。
中国の歴史学者大槻凛(奈緒)は、かなりの占い好きだけど、頼りになるたくましくも優しい学者さんだった。ここで、怪しい2人組の小出光夫(山内健司)と、大釜仁(濱家隆一)にタングを奪われてしまう。
大槻凛が機転を利かし、GPS付きの入館証でタングが連れて行かれた場所までたどり着いた大槻と健。そこで加藤飛鳥(小手伸也)に聞かされたのは、タングが失った記憶には、世界を変えるような、ある秘密が隠されているということ。
タングはバイオエタノールが減り、急に動けなくなってしまい、修理は製作者しかできないと伝えられた健。非通知の電話でタングを直そうと伝えてきた製作者の馬場昌彦(武田鉄矢)を訪ねて、今度は宮古島まで移動。
バスを降りるなり、タングは健が止めるのも聞かず「遊ぶ」と海の方へ、ここからはもう教えられませんが、大人とロボット、人生をあきらめた健と記憶喪失のタング。2人がこの先の大きな山場を乗り越え、たどり着いた先にはどんな宝物が待っているのでしょう。
\見忘れた映画を見るなら/
私の評価
☆4.2
私の勝手な感想(ネタバレ注意)
タングが製造された理由は、映画を見てもらえればわかるのですが、やはり現在の世界の状況が反映されているのでしょう。軍需運用のためのアンドロイドを研究するためでした。
子どもが見て「かわいいタング」とか、「がんばれ健」なんて思いながら観る映画だからこそ、ちょこっとだけ「戦争用の武器」が登場したのだろうと思っています。感情を持ったロボットが、銃弾訓練に恐れをなし逃げ出したという、ちょっと深いテーマも含んでいたのだと感じます。
全体的には笑いも多く、「がんばれ」と思っているうちに、あーがんばったじゃん。良かった。良かった。になる安心・安全な映画でした。
まあ、ちょいちょい出てくるかまいたちのコントは必要だったのか?いや、きっと必要だったんだよね。ってことで解決です。
もし、何かしらのトラウマがあって、そこから動き出せない人が見たら、もしかしたら未来へつながる勇気をもらえるかもしれません。
最近のドラマや映画ですが、やはり脚本がしっかりしたものは演者に関係なく面白い傾向があり、どこかで見たことがあるようなお話でも、演者がすごいとギャン泣きするほど感動したり、大笑いもできると感じています。
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最後までお読みいただきありがとうございます。では、またお会いしましょう。