こんにちはsannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。
今回はただいま活動休止中の「嵐」のメンバー二宮和也主演の映画「浅田家!」のご紹介です。ほのぼのした映画だと思って笑って見ているといつの間にやら涙がポロリ、やがて号泣していることに気づく映画です。
今ちょうどオリンピックの開会式前に、過去にしてしまったおこないのせいでその任を辞したり、解かれた人の話題でおおいに盛り上がっている開催国日本。
大昔と言っていいほど前のいじめ関連の情報が広がったために、当日直前にゴタゴタして・・・。
いつからこんなに人は心にゆとりがなくなったのだろう。
誰もが生まれてから一度でも過ちを起こしたら、二度と人の前に立ってはいけないのたろうか?
どこまで罪も人も憎むのだろう。助けてあげる人はいないのか?あの話題の人たちの家族が浅田家のように優しく強い人だといいな。
この映画「浅田家!」の主人公である次男坊はやんちゃだけど心のある優しい人。
やんちゃな時代に何があったかはあまり描かれてはいないけど、両腕に目立つタトゥーが入っている。
それでも家族や周りの人々に許され愛され生きているし、父親から受け継いだ写真の力を借りて、家族や見知らぬ土地の人びとまで幸せにしている。
こんな正しいことだけがまかり通る時代にこそ見る価値のある映画では?
まずは映画.comの解説からどうぞ。
浅田家!
映画.comの評価
☆3.9
解説
様々なシチュエーションでコスプレして撮影するユニークな家族写真で注目を集めた写真家・浅田政志の実話をもとに、二宮和也と妻夫木聡の共演、「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太監督のメガホンで描いた人間ドラマ。
4人家族の次男坊として育ち写真家になった主人公・政志を二宮、やんちゃな弟をあたたかく見守る兄・幸宏を妻夫木が演じ、家族の“愛の絆”や“過去と今”をオリジナル要素を加えつつ描き出す。
浅田家の次男・政志は、父の影響で幼い頃から写真に興味を持ち、やがて写真専門学校に進学。
卒業制作の被写体に家族を選び、浅田家の思い出のシーンを再現した写真で学校長賞を受賞する。
卒業後しばらくはくすぶっていたものの、再び写真と向き合うことを決意した政志が被写体に選んだのは、やはり家族だった。
様々なシチュエーションを設定しては家族でコスプレして撮影した写真で個展を開催し、写真集も出版され、権威ある賞も受賞する。
プロの写真家として歩み始めた政志は、全国の家族写真の撮影を引き受けるようになる。
しかし、2011年3月11日、東日本大震災が発生。
かつて撮影した東北に住む家族のことが心配になった政志は被災地に足を運ぶが、そこで家や家族を失った人々の姿を目の当たりにする。
第44回日本アカデミー賞で黒木が最優秀助演女優賞を受賞。
2020年製作/127分/G/日本
配給:東宝
オフィシャルサイト:映画『浅田家!』公式サイト
スタッフ
監督
中野量太
原案
浅田政志
脚本
中野量太 菅野友恵
製作
市川南
音楽
渡邊崇
エンディングテーマ
THE SKA FLAMES
キャスト
浅田政志:二宮和也
浅田幸宏:妻夫木聡
川上若奈:黒木華
小野陽介:菅田将暉
浅田順子:風吹ジュン
浅田章:平田満
外川美智子:渡辺真起子
渋川謙三:北村有起哉
浅田和子:野波麻帆
姫野希美:池谷のぶえ
内海莉子:後藤由依良
受賞歴
第44回 日本アカデミー賞(2021年)
【受賞】
最優秀助演女優賞 黒木華
【ノミネート】
最優秀作品賞
最優秀監督賞 中野量太
最優秀脚本賞 中野量太 菅野友恵
最優秀主演男優賞 二宮和也
最優秀助演男優賞 妻夫木聡
わたしの勝手なあらすじ・感想
勝手な評価
☆4.0
勝手なあらすじと感想
写真家の浅田政志さんの写真集を見た中野量太監督は、そこで「これは映画になる」と思ったそう。
この写真集に収められている家族写真の裏にはいろんな物語があるはずだと。
そこからこの映画作りが始まったとか。
あの「浅田家」という写真集におさめられてる写真たちを見れば、誰でも「なんてけったいな家族なの!面白すぎだし、ここまで家族でできるものなの?不思議!」なんていう感想を持ちながらも笑ってしまうような写真ばかり。
きっと、どんな家族なんだろう?って疑問を持つ人が多いはず。
あの写真集から、ここまで家族の一人ひとりをやさしく強く描けることがすごい!
こんなに愛がいっぱい詰まっている映画を観たら、子供や若者ならきっとこんな家族を持ちたい!と目を輝かせ、ご年配のみなさんはこんな家族を持ちたかった。と後悔の涙を流すのでは?
「浅田家」どこにでもありそうな家族なのに、どうしてあんなに深い愛情で繋がっているのかが本当に不思議。
中野監督の「湯を沸かすほどの熱い愛」を観たときも今回も、やっぱり自身のこれまでの人生と比べてしまった。
父親(平田満と)母親(風吹ジュン)のしっかりとした強い愛とその愛にしっかりと答えられる子供の姿に、どうしたらこんな素敵な人たちが存在できるのだろうと。
始まりは喪服で兄の幸宏(妻夫木聡)と一緒に一服している場面。ここから前半はずっと、家族とやんちゃな次男坊政志(二宮和也)が、これまで家族全員を巻きこんでの消防士やレーサーなどのコスプレ写真を撮ることになった歴史がおもしろく描かれ笑いっぱなし。
どうして家族を巻き込んでコスプレして写真を撮るようになったか。
ここがていねいに説明されているので、かなり目立つ両腕のタトゥーもやんちゃぶりがかなり激しかったんだろうと想像できた。
そして、自慢の家族のコスプレ写真に自信がある政志はやりたかった仕事ができるだろう。と東京に出てみるもうまくいかない。
でも幼馴染みの若菜(黒木華)に助けられ励まされ、どうにか個展を開くことができた。
この個展で出会った太っ腹な酒好きな出版社の社長(池谷のぶえ)の力を借りてやっと写真集「浅田家」の出版ができた。が売れない。
このとき社長が「売れないとは思ったけどここまでとはね」って豪快に笑うとこ大好き。
あんな感じのキップが良くて勘で勝負できる社長。
しかも失敗しても誰も攻めないような人に認められるというか助けてもらえる「何か」を持っているのが政志なんだよね。
そんな「何か」を持つ人を表現するのは、やっぱり二宮和也でなくちゃいけなかった。
監督のキャスティング正解。
その後、ついにあの木村伊兵衛写真賞を受賞した政志。
写真集の裏表紙に書いた「日本中の家族写真撮ります」というメッセージを実行し始めることで、ようやく仕事が軌道に乗り順調に過ごしていた。
そんな時に東日本大震災が起きて、以前その地で家族写真を撮らせてもらった家族が心配で被災地に向かった政志、菅田将暉演じる小野青年との出会いが政志をさらに強く優しい男に変えていく。
津波で被災した家族や避難所で暮らす人ひと、さらには家を流されてしまった人たちと関わり、小野青年の苦悩しながらも写真を洗い続ける姿から、一緒に津波に流され持ち主不明の汚れた写真を洗って持ち主に返すボランティアを続ける政志。
そこへ父親を津波の被害で亡くしたひとりの少女が「家族写真を撮って欲しい」と政志の写真集を見て言い出す。
やんちゃだった政志が少女の夢を叶えるために苦悩しラストへ続いていく。
ラストまでの何をしていても家族写真の中にいる政志にしか見えない二宮和也もヤバいけど、菅田将暉の被災者の青年にしか見えない(あんなにテレビゆ映画に出ずっぱりなのに)のもすごい。
ひとりのやんちゃな青年が、父親から習ったカメラを通して家族や周りの人に理解され支えられ大きな人に成長して幸せに生きていく物語。
浅田家のお父さんは、お母さんの看護師の夢を叶えるために毎日家族のごはんを作り洗濯をするような暖かい家族。
そこだけでもなかなか真似できない思いやりと強い愛情が感じられ、そんな両親に育てられたら誰だって妻夫木聡が演じるような「わがままで自由すぎる弟」にもあんなに尽くすお兄ちゃんになれるのかも。
これからもずっとこの幸せな家族は普通に続いていくはず。
たとえ新しい家族が増えて、たとえばどんなにやんちゃな子供がうまれようと早すぎる死が家族を襲おうと、その明るさと強さと優しさが受け継がれる限り。
日本中、世界中のどこにでも「浅田家」はあるし、こんな家族が増えていくといいな!と思わせてくれる映画でした。
おっと!写真というすばらしい媒体のことを忘れてました。
写真には、ここまで奥深い「家族」を描き封じ込めることができ、災害などで突然に大事な人を失っても「思い」を通わせることができる大事な記憶なんだと改めて感じています。
流行りの「断捨離」で、これまでに残っていたすべての写真を処分したことを少し後悔しているわたしです(笑)
今回もWOWOWの放送で「浅田家!」を視聴しました。今後も放送予定があるようなので、見逃した方はぜひ!
WOWOWはスカパーでも見られます>>
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最後までお読みいただき、ありがとうございます。では、またお会いしましょう。