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アラ還女sannigo(さんご)の映画鑑賞の日々を綴っています

映画「サイレント・トーキョー」を見たアラ還の勝手なあらすじと感想

こんにちはsannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。

今回見た映画は、「サイレント・トーキョー」です。気分も浮き立つクリスマスに東京を舞台に起きた「連続爆破テロ事件」突然事件に巻き込まれた買い物客の女性や人々の姿が描かれています。

 

映画のラスト犯人が見つかるまで特に爆破予告時間を指定された渋谷のシーンでは、映画を見ているわたしも現場にいるような臨場感と刑事にでもなった気分で犯人探しに夢中になれる、久々に見応えのある刺激的な映画でした。

 

舞台は、いろいろな苦悩を抱えている人も暮らす平和な世の中、しかも年末年始を控えた「クリスマス」の恵比寿や日比谷。

 

あまりにも平和過ぎて「この幸せの日々がこれからも普通に続く」と信じて疑わず、浮かれている人たちを見ていると、日々苦悩し続けている人々はきっとなにか感じてしまうのでは?

 

でも、その浮かれている人たちも決して毎日の暮らしに満足しているとは限らない。その人なりの苦悩とうまく付き合いながら封じ込めながら、だからこそ「クリスマス」を思い切り浮かれてすごしているということもしっかり理解している。

 

だけど、やはり自身の日々の苦悩が脳裏に蘇り、この苦悩を少しでも理解して欲しいのになんだあいつらは?「いっそ、爆破されてしまえ」なんて心の奥で思ったりすることもあるのでは。

 

誰もが爆破テロになれる可能性を秘めているのだと確信でき、そんな気持ちを代弁してくれる[石田ゆり子を演じる山口アイコ]に共感したり、アイコの気持ちに寄り添いさらに一歩すすんで高倉健(いわゆる人間としてすばらしい人物)になれる[佐藤浩市が演じる朝比奈仁]に自身の生き方を重ねて「ちっちゃいな自分」と感じたりして。

 

バックに流れる「Happy Xmas(War Is Over)」のやさしい歌声に、この平和な日常がいつまでも続くわけがない!それでも今こうして日々暮らしていられることに感謝だよね。って囁かれているような気がした映画「サイレント・トーキョー」でした。

 

では、さっそくいつもの映画.comの解説から始めましょう。

 

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映画「サイレント・トーキョー」を見たアラ還の勝手なあらすじと感想[写真AC]

 

 

 

映画「サイレント・トーキョー」

 

 

映画.comの評価

 

☆3.0

 

解説


「アンフェア」シリーズなど手がけた秦建日子がジョン・レノンとオノ・ヨーコの楽曲「Happy Xmas(War Is Over)」にインスパイアされて執筆した小説「サイレント・トーキョー And so this is Xmas」を映画化したクライムサスペンス。

 

佐藤浩市、石田ゆり子、西島秀俊らの豪華キャスト陣を迎え、「SP」シリーズの波多野貴文監督がメガホンをとった。

 

クリスマスイブの東京。

 

恵比寿に爆弾を仕掛けたという一本の電話がテレビ局にかかって来た。

 

半信半疑で中継に向かったテレビ局契約社員と、たまたま買い物に来ていた主婦は、騒動の中で爆破事件の犯人に仕立て上げられてしまう。

 

そして、さらなる犯行予告が動画サイトにアップされる。

 

犯人からの要求はテレビ生放送での首相との対談だった。

 

要求を受け入れられない場合、18時に渋谷・ハチ公前付近で爆弾が爆発するというが…。

 

2020年製作/99分/G/日本

配給:東映

オフィシャルサイト:映画『サイレント・トーキョー』公式サイト

 

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スタッフ

 

監督

波多野貴文

原作

秦建日子

脚本

山浦雅大

 

キャスト

 

朝比奈仁:佐藤浩市:捜査線上にあがった容疑者。訳ありな料理人でサンドイッチには定評あり

 

山口アイコ:石田ゆり子:40代の主婦でクリスマスには夫にサンドイッチをプレゼントに買うような女性
      

世田志乃夫:西島秀俊:捜査資料は先入観がジャマをすると言って一切見ない渋谷署の警部補
      

須永基樹:中村倫也:30歳ですでに大ヒットアプリの開発者で社長。すごい豪華でおしゃれな部屋に住んでいるいつもクールな男性。焼き鳥器で焼き鳥も焼ける
      

高梨真奈美:広瀬アリス:同僚で友人の印南綾乃に須永とつきあうように勧めている30代の女性で年齢にふさわしく何でもGO!GO!な感じ
      

来栖公太:井之脇海:テレビの情報番組で契約社員として働いているがいつかは正社員で働いてジャーナリストになることを夢見ている
     

泉大輝:勝地涼:世田の相棒の経験4年の巡査
          

印南綾乃:加弥乃:食品会社で働く30歳の女性で同僚で友人の真奈美に気になっている須永と付き合うことを勧められている   
      

高沢雅也:金井勇太

鈴木学:大場泰正

探偵:野間口徹

須永尚江:財前直見

磯山毅:鶴見辰吾:テロには絶対屈しないNO!と言える日本の首相

 

参照元:サイレント・トーキョー : 作品情報 - 映画.com

 

映画「サイレント・トーキョー」わたしの勝手なあらすじと感想

 

 

勝手な評価

 

☆4.0

 

勝手なあらすじ

 

クリスマス前に東京タワーの見えるレストランで綾野(加弥乃)と同僚の真奈美(広瀬アリス)は一緒に合コンに参加。

 

綾乃が気になるお相手は、クールでそっけない大ヒットアプリの開発者で今や社長の須永(中村倫也)。

 

真奈美が知らない間に須永の家に遊びに行った綾乃だが、須永は家でも焼ける焼き鳥機で焼き鳥をせっせと焼いてはくれるが、須永が表紙を飾った雑誌の話や家族のことなど話しかけると怒ってしまい気まずい感じになる。

 

クリスマスイブの午前11時過ぎ恵比寿のショッピングモールで、ご主人へのクリスマスプレゼントを買いに来ていた主婦山口アイコ(石田ゆり子)。「夫が好きなの」と言いながらサンドイッチを買いベンチでひと休み。

 

テレビ局に「恵比寿のショッピングモールに爆弾を仕掛けた」という電話がかかって来た。

 

まさか?と半信半疑で中継用のカメラを持ち先輩ADの高沢(金井勇太)と一緒に電話で言われた場所へ来栖公太(井之脇海)が向かうと、そこにはベンチに座ったアイコが。

 

アイコが高沢にベンチへ座るように勧めたため高沢はベンチに座るのだが、座ったとたんアイコは立ち上がった。

 

アイコは、ベンチの下に爆弾が仕掛けられていて30キロ以上の重みがなくなると爆発すると説明し、すばやく来栖の手首に腕時計をはめ自身の腕時計も見せ犯人に命令され見張られるていると言う。

 

高沢に「ここで中継して」と伝え、来栖を連れてショッピングモールの警備室へ走るアイコ。

 

警備員に、爆弾が仕掛けられているから爆発すると危険。だからお客さんに避難指示のアナウンスを出して!と伝えるがなかなか信じてもらえず。

 

直後に警備室にも爆発音が響き渡り、監視用カメラをのぞくと高沢が座っているベンチの近くのゴミ箱が爆発していた。

 

ようやく警備員が慌てた様子で避難指示のアナウンスを流すとそこはパニック状態に!

 

階段からすべり落ちるものや転ぶもの、我先に逃げようとする恵比寿のショッピングモールに居合わせた人々。

 

高沢が座るベンチ下の爆弾を冷却処理しようとした瞬間にも、爆発を思わせる大きな爆発音が響きわたるが、実は空砲だった。

 

それを知らない来栖とアイコは、マンションの一室らしきところのテレビに貼られた手紙を見つける。

 

警視庁渋谷署には爆発事件の捜査本部が設置され、若手の泉(勝地涼)が先輩の警部補世田(西島秀俊)に捜査資料を渡そうとするも世田は「先入観が操作を邪魔する」と言い放つ。

 

そこへ犯人からの犯行声明が。声明文を読んでいたのはなんと来栖。えっ!来栖が犯人なの?と思い始めたのはこの時点。

 

犯行声明の内容は「日本の首相と1対1で対話させよ。要求が受け入れられないなら渋谷のハチ公前を爆破する。これは戦争だ」と。

 

来栖とアイコは、「声明文を読み、録画したものをネットに上げろ」と指示されたことを遂行したのみ。

 

来栖はアイコに、将来はジャーナリストになりたかった。という夢を伝え涙を流す。その来栖をやさしくハグして「大丈夫!」とやさしく語りかけるアイコ。

 

ここで「やっぱり来栖は犯人じゃなかったんだ」と改めて犯人探しをはじめるわたし。

 

犯行声明文に対する首相の答えは「テロには屈しない」という犯人との対話を拒否するもの。

 

一方、真奈美は須永を思う綾乃にクリスマスイブなんだから渋谷のレストランに呼び出しちゃえば!と須永へ電話するようにけしかける。

 

爆発事件が起きているのに。と渋る綾野に真奈美は「爆発時間は決まっているんだから大丈夫!」と。

 

思いきって掛けた綾乃が須永にかけた電話は、ちょうど須永のマンション前で世田と泉に爆発のあった恵比寿周辺での聞き込み捜査で声を掛けられたところに掛かってきた。

 

今夜の予定を聞く綾乃に須永は「横浜で仕事がある」と断る。そんな須永の落ち着き払った様子を世田は訝しげに見つめる。

 

なるほど!犯人は須永だな!と確信を持ったのがこの時点。

 

その後須永は再婚するという母親に会いに都内のホテルへ出かけるが、あまりにも不自然にクールなため、須永おまえが犯人なんだろう!という思いは強くなる。

 

さらに、東京見物に出かけるという母親と再婚する男性に向かって「渋谷には近づかないように」とまで言うのだから、もう犯人にしか見えない!

 

夕方の渋谷は、18:00の爆弾予告に対応して交通規制が敷かれ、警部補世田が「爆発するところを見たいんだろう」と揶揄られた若者たちでごった返し、その中には渋谷に出てきた綾乃と真奈美、さらに横浜にいるはずの須永も。

 

予告時間の18:00を過ぎても爆発は起こらず、「Happy Merry Christmas」などと今度は爆発しなかったね!的な騒ぎが始まろうとしている時に、ハチ公近くのコインロッカーが爆発。

 

次から次へと人が倒れ、傷つき、血にまみれる渋谷。泉も頭から血を流しているのに「俺は大丈夫だから犯人を追って」と吹き飛ばされながらも無事だった世田に向かって叫ぶ。

 

遠くに見えるビルの屋上に光ったものを見逃さなかった警部補世田は、人並みを抜け必死で走る。

 

そこに居たのはなんとテレビ局の派遣社員来栖。

 

なんで?どうしてあなたがここにいるのよ!?ってことで、ここから先はご自身でお楽しみくださいませ。

 

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勝手な感想

 

この連続爆破テロ事件は、なんとも穏やかな朝の11時過ぎくらいの主婦のクリスマスプレゼントのお買い物から始まっています。

 

18:00に爆発予告され、交通規制が敷かれる渋谷ハチ公前周辺の人でごった返す様子。からの実際に爆発。

 

爆発後は、破片が刺さり血を流しながら、這ってまでも逃げまどう傷ついた人々の姿ばかりで、まるで戦争が起きたような騒ぎ。

 

爆弾で吹き飛んでも犯人を見つけるために奔走する警部補世田。そしてラストへ。

 

このラストまでの一連のできごとはすべてクリスマス・イブの12月24日、このたった1日の間に起きたことなんですが、ぜったいそんなふうに思えないほどの量の内容でビックリです。

 

原作は、12月22日から数日間にわたる事件を数人の登場人物で描いているそうですが、映画ではたった1日であっという間に起きた出来事として上映時間も99分という速さで描かれています。

 

登場人物それぞれの視線でこの連続爆破テロ事件が描かれているせいか、自身に近い役にどっぷりと感情移入できる。

 

だからでしょうか?映画を見たあとの感情はとても穏やかなで晴れやか。

 

あの渋谷爆発前のスクランブル交差点のの場面はいつ?どうやって撮ったのかしら?と疑問が湧き、もしかしたらコロナ禍の人出が少ないときを狙ったのかもね。なんて勝手に想像してたけど、昨年のコロナ禍での大騒ぎな渋谷のハロウィンを思い出すと「そんなわきゃーない」

 

実際は栃木県の足利競馬場跡に大きなオープンセットを作り、1日1,000人を超えるエキストラで撮影したそうで、日本って国のオープンセットは京都の「映画村」くらいのレベルしか思い浮かばないアラ還世代に、ついに日本映画がハリウッド並に大掛かりなものになってきたという感動を与えてくれます。

 

いつもの下世話な話をここでぶち込むと、今放送されているTBSの日曜ドラマ「TOKYO〇〇」では、いかにも!大臣にベッタリの昔からの悪習満載の無茶苦茶な政治家を演じている鶴見辰吾が、映画では、はっきり「NO!」と言える首相を演じているんです。

 

主役の石田ゆり子に関しては日曜ドラマ内では、強い意志と行動力で何が何でも貫いていくチャキチャキな東京都知事を演じているのに、この映画でのアイコさんの眼差しは常に遠くを見つめているような感じで、強い意思とは正反対なまるでドッキリにでもかかったようなイメージで演じている気がします。

 

佐藤浩市は、クライマックスシーンの撮影で「ここで僕は高倉健さんにならなければならない」とインタビューで語っていたようですが、戦争のむごたらしさを語れる日本人だぞ!という存在感はすでに高倉健以上かもしれません。

 

もちろん、どんな役を演じても説得力がありますよね。たとえプライベートではゴルフが大好きでも。

 

NHKの朝ドラ「おかえりモネ」での西島秀俊を見る機会が多いこの頃は、やさしくてふところの深い芯のある大人の男性役が本当によく似合うなと感じています。

 

でも、ちょっと前までは筋肉質のボディでのアクションドラマや映画が多く、結婚するまでは女性のファンが大騒ぎしていたような記憶があり、ここ数年ですっかり演技力が売りの役者さんになったようですね。

 

たとえば

 

・「きのう何食べた?」では、料理の上手なゲイの役でおかえりモネでも共演している内野聖陽と仲睦まじいカップル役で話題に。

 

・「ドライブ・マイ・カー」は2013年発表の村上春樹の短編小説に惚れ込んだ濱口監督の最新作。

 

主人公の舞台俳優・家福の愛車サーブを運転する寡黙でありながら芯のある専属ドライバーみさきを西島秀俊が演じています。

 

この作品、第74回カンヌ国際映画祭で日本映画として初となる脚本賞を受賞しているそうです。

 

「ドライブ・マイ・カー」こそ一日も早くWOWOWで見たい作品のひとつです。どんな専属ドライバーを演じているのか楽しみ♪です。

 

もちろん「サイレント・トーキョー」には、他にも魅力的な俳優がたくさん出演しているので、みなさんの演技も見どころです。

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございます。では、またお会いしましょう。