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アラ還女sannigo(さんご)の映画鑑賞の日々を綴っています

【母の日】お母さんをもっと好きになって「ありがとう」を伝えたくなる映画

こんにちはsannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。

みなさんもご存知のとおり、5月の第2日曜日は【母の日】です。ちなみに今年は12日になっています。

 

いつも心の中では「ありがとう」を言い続けているのに、顔を合わせるとなかなか感謝の気持ちを伝えるは照れくさいもの。

 

【母の日】の贈り物に、「カーネーションと”ありがとう”のメッセージを添えてならどうにかできたよ。」とおっしゃる方も、今年こそぜひ顔を見て「ありがとう」と伝えてみませんか?

 

ちょうど今年の【母の日】はゴールデンウイークの最終日という方が多そうなイメージです。

 

【母の日】を前に、”おかあさんをもっと好きになって「ありがとう」と伝えたくなる映画”を!

 

これらの映画を観たあとには、きっとお母さんの顔を見て「ありがとう」と伝えたくなるはずです。

 

しばらくは、お母さんへの感謝の気持ちを素直に言えるように背中を押してくれる映画をいくつかご紹介します。まず、今回紹介する映画は『母さんがどんなに僕を嫌いでも』です。

 

【母の日】お母さんをもっと好きになって「ありがとう」を伝えたくなる映画[写真AC]

 

 

『母さんがどんなに僕を嫌いでも』

 

母さんがどんなに僕を嫌いでも

母さんがどんなに僕を嫌いでも

  • 発売日: 2019/04/10
  • メディア: Prime Video
 

 

映画.comの評価


☆3.2

 

『母さんがどんなに僕を嫌いでも』解説

 

小説家・漫画家でエッセイスト、さらには人気ブロガーの歌川たいじによる同名コミックエッセイを画化しています。

 

この映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』の原作は歌川たいじの実話で、母親からの暴力や児童保護施設に入れられた経験などの自身の壮絶な過去が綴られています。

 

タイジはそんな壮絶な虐待や暴力、育児放棄を受けながらも母親を恨むことなく、母親への愛を持ち続けます。そんなタイジの姿が熱い反響を呼び 2015年には小説化されました。

 

映画化のメガホンは、静岡県下田出身の御法川修監督。(同郷というだけで興味津々)

 

これまで「世界はときどき美しい」「人生、いろどり」「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」「泣き虫ピエロの結婚式」などの映画作品から「ダブル・ファンタジー 」(WOWOW)などのテレビドラマ作品などがあります。

 

主題歌はゴスペラーズが歌う 『Seven seas Journey』

ラストでは、澄み切った歌声がタイジの気持ちとリンクしてすべてを優しく包み込みます。


今や映画やドラマに引っ張りだこの演技派俳優仲野太賀が、そこまでいじめられて母親を嫌いにならないはずがない!だけど嫌いにならないタイジ役を熱く繊細に演じています。

 

キャリア志向の強い女性役が多いイメージの吉田羊が珍しく母親光子役を演じています。

 

子どもが母親から言われて一番傷つくであろう「あんたなんか産まなきゃよかった」というそセリフを言い放つ場面はせつなさがいっぱいで見どころです。

 

森崎ウィンの毒舌家なのになぜか憎めないキミツや白石隼也演じるあたたかくタイジを癒やす大将、タイジと同い年ながら包容力があり周りの人をどんどん明るくする女性カナを演じる秋月三佳脇役も見ごたえたっぷりです。

 

この映画を見て一番頭に残るのはタイジの子供時代を演じる子役の小山春朋。この子がぽっちゃり体型で母親光子のひどい仕打ちに耐える姿がたまらなくて愛おしい。

 

工場の従業員の婆ちゃんを演じるのは木野花。こんなに何の損得なしに人を慈しむような役を演じるのは珍しいのでは? ぽっちゃりのタイジを何度も抱きしめてあげるのだけど、なぜか涙があふれてきます。

 

『母さんがどんなに僕を嫌いでも』は仲野太賀と吉田羊、そして魅力的な脇役と子役の演技に心から泣ける映画です。

 

この『母さんがどんなに僕を嫌いでも』を観たあとは、誰もが自身の母親への感謝の気持ちがあふれてきて、誰にでもやさしく!という気持ちになります。

 

『母さんがどんなに僕を嫌いでも』あらすじ

 

主人公のタイガ(仲野太賀)は、幼い頃から美しい母親光子(吉田羊)のことが大好き。タイジが大好きな混ぜご飯を手間暇かけて作ってくれることもあるが、なぜかいつも情緒不安定。

 

タイジが何かしらやらかすと、すぐに手を上げるという虐待を繰り返す。そんな家庭に嫌気がさした夫とも離婚することに。そこで離婚を有利にするためタイジは9歳で児童保護施設に預けられる。

 

良い条件で離婚できた光子は、タイジと姉の貴子を連れ戻し新しい家で暮らすようになるが、やはり情緒が不安定な生活が続く。

 

17歳になったタイジは、光子からのひどい暴力をきっかけに「家を出て一人で生きていく」と心を決め淡々と生きていく。

 

幼い頃に、自分の味方をしてくれた工場の婆ちゃん(木野花)と再会でき、タイガを無条件で守ってくれる優しい想いに触れることで自分自身を取り戻し、その後は一心に努力を重ねて一流企業の営業職に就くことができた。

 

タイジは、社会人劇団に入ったりして普通のしあわせを味わうことができる安定した暮らしを手に入れる。

 

そこの社会人劇団で、毒舌家のキミツ(森崎ウィン)と出会いタイジも次第に心を開いていき、会社の同僚カナ(秋月三佳)やその恋人の大将(白石隼也)とも打ち解けていく。

 

大人になって初めて友達と言える人ができ、心を通わせるしあわせに気づいたタイジは、友人の言葉に心動かされ、自分が今も母を好きでいることに気づき再び母ときちんと向き合う 覚悟をする。

 

ずっと絶縁状態だった光子から連絡を受けたタイジは思い切って光子の再婚相手の葬儀に出席するのだが。やはり冷たくあしらわれてしまう。

 

それでも、タイジは光子の家に通い食事を作ったりと母に寄り添うことを心に決める。

 

母のことをもっと知るために訪ねた祖母のもとで聞かされたのは、母の幼い頃の苦しい暮らし。母の幼い頃の苦労を知り一層母との距離を縮めていこうとするのだが、部屋の花瓶の中に見つかったのは多額の借金の証書。

 

再び光子と激しくぶつかってしまい、光子は体力的に弱っているのにもかかわらず、 またタイジを拒絶する。

 

それでも、タイジは母に立ち向かっていく。


2018年製作/104分/G/日本
配給:REGENTS

 

〈オフィシャルサイト〉

映画「母さんがどんなに僕を嫌いでも」公式サイト 11月16日(金)全国ロードショー


〈スタッフ〉

監督:御法川修

原作:歌川たいじ

 

角川つばさ文庫版 母さんがどんなに僕を嫌いでも
 

 

脚本:大谷洋介

主題歌:ゴスペラーズ

 

Seven Seas Journey

Seven Seas Journey

  • 発売日: 2018/07/04
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

 

制作担当:保中良介

助監督:藤江儀全

 

〈キャスト〉

仲野太賀:タイジ

吉田羊:光子

森崎ウィン:キミツ

白石隼也:大将

秋月三佳:カナ

小山春朋:タイジ(幼少期)

斉藤陽一郎:タイジの父親

おかやまはじめ:婆ちゃんの弟

木野花:婆ちゃん

参照元:母さんがどんなに僕を嫌いでも : 作品情報 - 映画.com


わたしの勝手な評価と感想

 

勝手な評価

 

☆3.7


勝手な感想


確かに美しすぎる母親の光子さんには、ちょっとぽっちゃり加減のタイジ少年は似合わないというか「あらっ!」な感じがしますが、それでもあんなにお家のな中であばれるお母さんじゃ、子どもだってどうしたらよいのやら?ってなりますよね。

 

ところが、タイジ少年は母の光子に基本何をされてもめげません。この健気さというか愛を信じる姿ががすごいです。

 

確かにタイジ少年の大好きな炊き込みご飯をたまには作ってくれたりと表向きにはやさしかったり、奥深い優しさが垣間見えるところもちょっとはありますが、わたしには虐待されているタイジ少年の姿しか浮かばないのに、それでも母親を大好きなタイジくん。

 

それから、母親の光子さんの都合(離婚の条件を良くするため)で、9歳からは児童保護施設で過ごすことになります。

 

もしかしたら外の人が見たら、この施設での暮らしが一番平穏だったのでは?と思いがちですが、タイジくんにとってはちがうのです。

 

基本母親を愛していますから(これは社会人になってから気づくのですが)、っていうか親子ですから無条件で愛する方が普通なのかも?

 

それでも、社会人になってから友人に見せた身体中の傷を見ると「ちょっとこれは尋常ではない暴力を受けているじゃないか!」とどっきりさせられます。

 

わたしがこれまで、「親子の関係とは無条件の愛情で繋がっている」と思い込んでいたことが間違いであると認めざるを得ない状況。

 

実際にこのような虐待を受けたことのある人が、この『母さんがどんなに僕を嫌いでも』という映画を見たら、どんな思いをするのだろうか?と不安になってしまいました。

 

タイジにとっての救いは、やはり工場の婆ちゃんの存在でしょうか?ぽっちゃりした少年タイジが望むお菓子を無条件で与えてくれ、やさしく抱きしめてくれる人がいる。それだけで救われます。

 

人はだれでも良いからとにかく「誰かに抱きしめてもらえたら、かなり心が軽くあたたかくなるもの」ということは誰もが知っていることなのに、なかなか抱きしめてあげられない人間が多い世の中だと感じています。

 

ああ、この婆ちゃんのようになりたい!ならなくちゃ!ってアラ環になって気づいても遅いのですが。

 

ちょっと話がずれましたが、どんなに辛く悲しい記憶があろうと相手を愛することができるタイジという人間の強さとやさしさを知ることができた映画です。

 

もしかしたら、人はみんな誰でもタイジのような強さとやさしさを持って生まれてきたのかも?

 

今は、その大切な強さとやさしさをちょっとどこかに置き忘れているだけかも。そろそろさがしてみましょうか?

 

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