こんにちはsannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。
2024年の『父の日」は6月16日の第3日曜日です。母の日に隠れてちょっと忘れがちな「父の日」ですが、お父さんご本人はどうなんでしょうか?プレゼントとか期待されていますか?
そこで、今回は「父の日」を前に、ぜひお父さんご本人に観ていただきたい映画『運び屋』をご紹介します。
「父の日」にプレゼントなんてもらったことないよ。なんて嘆きながら、それでも今年はもしかしたらもらえるかも?なんて期待していませんか?
この映画『運び屋』を観れば、もしかしたらこれまで「父の日」のプレゼントも感謝の言葉も聞けなかった理由が見えてくるかもしれません。
では、さっそく巨匠クリント・イーストウッドが自身の監督作では10年ぶりに主演を務めた『運び屋」の紹介を始めます。
映画『運び屋』2018年
この映画『運び屋』は、クリント・イーストウッドが、実際にあった「87歳の老人がひとりで大量のコカインを運んでいた」という話をもとに描き、自身が監督・主演を果たした映画で実話を元にした映画としては4作目です。
なんと興行収入1億円を突破した全米で大ヒットした心に沁みる作品です。
アメリカの映画らしくPOPな軽い感じで観られるのに、なぜか自身の年齢のせいかもですが、人生の終わり近くなって感じる孤独や切なさが心に強く響きます。
映画『運び屋』という題名は、読んで字のごとく90歳近い老人が麻薬を運ぶ「運び屋」だったというところから来ています。この映画を観ることで高齢者のイメージがもかなり変わりますよ。
もしあなたがAmazon プライム会員なら、映画『運び屋』を無料で観れるチャンスです。
※この記事の情報は、2021年5月の情報です。ご覧になられる場合は配信サイトで改めてのご確認をお願いします。
映画.comの評価
☆3.8
『運び屋』解説
巨匠クリント・イーストウッドが自身の監督作では10年ぶりに銀幕復帰を果たして主演を務め、87歳の老人がひとりで大量のコカインを運んでいたという実際の報道記事をもとに、長年にわたり麻薬の運び屋をしていた孤独な老人の姿を描いたドラマ。
〈キャスト〉
クリント・イーストウッド:アール・ストーン
ブラッドリー・クーパー: コリン・ベイツ捜査官
ローレンス・フィッシュバーン:主任特別捜査官
〈スタッフ〉
監督
クリント・イーストウッド
製作
クリント・イーストウッド
ティム・ムーア
〈作品データ〉
原題: The Mule
製作年:2018年
製作国:アメリカ
配給: ワーナー・ブラザース映画
上映時間:116分
公式ページ
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『運び屋』あらすじ
90歳にもなろうとする孤独な老人アール・ストーン(クリント・イーストウッド)。仕事に一筋で家族をないがしろにし、勝手気ままな暮らしをしてきたため家族にも見放されお金もありません。
ユリ科のデイリリーという花の栽培事業にも失敗し、自宅も差し押さえられて困り果てているところへ「車の運転さえすればいい」という仕事を持ちかけられたます。
「運転ならまかせておけ」ぐらいの軽い気持ちで引き受けた仕事でしたが、実はメキシコの麻薬カルテルの運び屋だったんです。
ただの孤独な老人が家族から嫌われる話かよ!なんて思っっていたら大間違い。ここからが「亀の甲より年の功」的なアールの人間として生きる力や経験に培われた魅力で、麻薬カルテルの若い衆や麻薬捜査官を軽くあしらっていくのが非常に面白いです。
そろそろ人生も終わりの時期を迎えているアールの心の中では、これまでないがしろにしてきた家族や奥さんのこと、事業の失敗でお金もなくなってしまったことなどの後悔の念が渦巻いていたはず。
それでも、この年齢でお金を儲ける方法は、始めたときは知らなかったけれども、今は気づいている大麻の「運び屋」として、何度も積荷を無事に運ぶしかない!と、さらにずるずると深みにはまっていきます。
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わたしの勝手な評価と感想
勝手な評価
☆4.0
勝手な感想
これまでの家族との関係や事業の失敗などから「どうにかしなくちゃ!」って気持ちで大麻の「運び屋」として何度も積荷を受けては指定の場所に運ぶ90歳近いアール。
このアール(クリント・イーストウッド)の深いシワにが刻まれたお顔で握るハンドル、さらにちょっと運転するにはどうよ?と思えるような歩く姿勢が、どうしたって日本にお住まいのそこら辺の後期高齢者とは全然違うのよ。
カッコイイし渋いったらありゃしない。ってことは、横に置いておいても「運び屋」はとても心に沁みる作品でした。
父の日を前にして何ですが、毎年「父の日」は奥様や娘さんがおいしい手料理でパーティーを開いてくれて、立派に成長した息子さんご夫婦やお孫さんからプレゼントを貰っているというドラマみたいなご家族ばっかりではないでしょう。
特に、日本の高度経済成長に人生全てを捧げてきたような団塊の世代のみなさんなどは、毎年家族旅行に出かけるような時間はなかったでしょうし。
毎日のように、残業に次ぐ残業でフラフラになりながら「勤続30年」なんて方には、もしかしたら”家族サービス”なんて言葉は通じないのでは?
「馬の鼻先に人参をぶら下げる」ではないですが、その時代の人々は自ら目の前に「いい暮らし」「マイホーム」「マイカー」「海外旅行」とご褒美をぶら下げてがんばっていたんですよね。
でも、きっとそんな忙しく働いてきたツケは今になって大きく降り掛かっていそうです。まさにこの映画のアールのようにです。
最近の若者が、経済的に支えなくてはいけない高齢者に対しての不満が多くなっている原因の「少子高齢化」。
これだって、もしかしたら高度経済成長の影で忙しく過ごし過ぎて、お家のことを放り出していたお父さんやお母さんの副産物では?
高度経済成長による地球温暖化で今現在自然が猛威を振るい、医療の発展や栄養面の充実で長寿化する人々、50歳代からの引きこもりなどなど現在の問題の多くはココから始まっていそうに感じます。
アールのように一生懸命に働きすぎてご家族をないがしろにしているおとうさんがもしいらっしゃるようでしたら、ぜひこの映画を見て今日からの生き方を考えてみてはいかがでしょう?
ちなみに、昨年からのコロナ禍の影響でお家時間が増えていますよね。だからでしょうか?最近のお父さんの傾向として働きすぎている方は減ったのかな?
働きかた改革で従業員全体での就業時間は減ったものの、残業がつかない役職者のみなさんの仕事が増えてヒーヒー言っているなんて話も聞きます。
まずはこの『運び屋』という映画をじっくりと見てもらって、働きすぎてないかな?奥さんに子育てや家事を任せすぎてないかな?なんて考えてみてはいかがでしょう。
『運び屋』なんて題名なので、ついついハードボイルドだったり、悪質業者さんだったりの8◯3さんとかのイメージでこの映画を観たいと思われた方には、「いやいや違うのよ。ちょっと考えさせられて、ラストはほろっとして心にしみる映画ですよ。」とお伝えしたいです。
貧乏でもいいから狭い部屋に雑魚寝だったり、覚えているかしら?あの懐かしい
「一杯のかけそば」みたいな時代だったら家族仲良く暮らせるのかも?なんて想像してみたりして。
そもそも、そんな時代に生きていないわたしには妄想しかできませんが・・・。世のお父さんがたには、ぜひ一度この『運び屋』を観て、働きすぎには注意してもらいたいものです。
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最後までお読みいただき、ありがとうございます。またお会いしましょう。