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アラ還女sannigo(さんご)の映画鑑賞の日々を綴っています

映画『ジョーカー』はあのジョーカーを一人の人間として演じる俳優ホアキン・フェニックスにヤラれます

🕖2020/07/31   🔄2022/01/24

こんにちはsannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。

今回は2019年の世界的大ヒット作「ジョーカー」を見て、ジョーカーを演じたホアキン・フェニックスから受けた衝撃でお先真っ暗な気分になっちゃったお話です。

 

映画『ジョーカー』は「バットマン」シリーズの代表的ヴィラン(悪役)、ジョーカーを主人公としたなんとも救いようのない現実を深く考えさせられる映画です。

 

第92回アカデミー賞で、主演男優賞と作曲賞の2部門を受賞した世界合計興収が10億ドルを超えた大ヒット作品だったことは皆さんご存知でしょう。

 

先日『最高の人生の見つけ方』2007を見ることができて、ジャック・ニコルソンといえば「カッコーの巣の上で」の恐ろしいマクマーフィーだと思っていた私に、全くちがう楽観的だけど思慮深いジャック・ニコルソンを見せてくれました。

 

そのジャック・ニコルソンがティム・バートン監督の大人でも楽しめる映画として大ヒットした「バットマン」(1989)で享楽的な愉快犯のジョーカーを演じています。このジョーカーは軽快で底抜けに明るい感じで好きでした。

 

ところが今回この「ジョーカー」を見てから、あたりまえに気分はグーンと急降下でなんだか頭の中がどんよりしていますが、徐々にこの映画のジョーカーが私のなかでのジョーカー像を塗り替え、このジョーカーがジョーカーそのものになってきました。(なんのこっちゃねん!)

 

映画『ジョーカー』はあのジョーカーを一人の人間として演じる俳優ホアキン・フェニックスにヤラれます[写真AC]

 

 

 

ジョーカーを演じた5人の役者

 

ジョーカーとは”DCコミックスの出版するアメリカンコミック『バットマン」に登場する架空のスーパーヴィラン(悪役)ですよね。いわゆるバットマンの最大の敵ですが演じてきた役者は5人います。


これまで深く印象に残っていたのは2代目ジョーカーのジャック・ニコルソンだったけど、今は誰もが認めるジョーカー役者ホアキン・フェニックスにヤラれています。

 

【歴代ジョーカー】

 

・初代ジョーカー  (シーザー・ロメロ)

・2代目ジョーカー(ジャック・ニコルソン)

・3代目ジョーカー(ヒース・レジャー)

・4代目ジョーカー(ジャレット・レト)

・5代目ジョーカー(ホアキン・フェニックス)

 

『 口の両端に裂けた傷跡がある顔を白塗りにしている。笑っているかのように口の周りを赤くペイントし、目の周りは黒く縁取りし、髪は緑色である。紫色の上着を着用している』

 

このような見た目のジョーカーですが、この映画を見るならまず最初に見ておきたい映画があります。それが下に紹介する3つの映画です。

 

 

『ジョーカー』と合わせて見たい映画

 

 

バットマンを複雑な内面を持つ”ダークヒーロー”として描かれたクリストファー・ノーラン監督の”バットマン”3部作のこちらです。

 

1. 「バットマン ビギンズ」(2005)

ダークヒーロー、バットマン誕生の秘密に迫る3部作シリーズの第1作。幼い頃に両親を殺され心に深い傷を負ったブルースは、悪への復讐心を抱えながら世界を放浪する。

 

2. 「ダークナイト」(2008)

「バットマン ビギンズ」の続編の映画でジョーカー役のヒース・レジャーは、役作りのためにホテルに1カ月間閉じこもって独特の声や笑い方を作り上げるなどして圧倒的な悪役として演じ狂気に満ちたジョーカーを演じています。

ですが、そんなヒースは公開を待つことなく28歳で亡くなってしまいます。

故人として第81回アカデミー賞助演男優賞を受賞した伝説の俳優さんです。

 

3. 「ダークナイト ライジング」(2012)

「ダークナイト」の続編でゴッサム・シティの破壊をもくろむ凶悪な悪党ペインにバットマンが立ち向かう。

 

参照元:WOWOWプログラムガイド


そろそろ、いつもの映画.comによる「ジョーカー」の解説から始めましょう。

 

 

映画「ジョーカー」

 

 

ジョーカー(字幕版)

ジョーカー(字幕版)

  • ホアキン・フェニックス
Amazon

 

 

映画.comの評価

 

✫3.9

 

 

解説


「バットマン」の悪役として広く知られるジョーカーの誕生秘話を、ホアキン・フェニックス主演&トッド・フィリップス監督で映画化。

 

道化師のメイクを施し、恐るべき狂気で人々を恐怖に陥れる悪のカリスマが、いかにして誕生したのか。原作のDCコミックスにはない映画オリジナルのストーリーで描く。

 

第79回ベネチア国際映画祭で、DCコミックスの映画作品としては史上初めて最高賞の金獅子賞を受賞して大きな注目を集め、第92回アカデミー賞でも作品賞ほか11部門でノミネートされ、主演男優賞と作曲賞を受賞した。

 

「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母の言葉を胸に、大都会で大道芸人として生きるアーサー。

 

しかし、コメディアンとして世界に笑顔を届けようとしていたはずのひとりの男は、やがて狂気あふれる悪へと変貌していく。

 

これまでジャック・ニコルソン、ヒース・レジャー、ジャレット・レトが演じてきたジョーカーを、「ザ・マスター」のホアキン・フェニックスが新たに演じ、名優ロバート・デ・ニーロが共演。

 

「ハングオーバー!」シリーズなどコメディ作品で手腕を発揮してきたトッド・フィリップスがメガホンをとった。

 

2019年製作/122分/R15+/アメリカ

原題:Joker

配給:ワーナー・ブラザース映画 

 

 

スタッフ

 

監督

トッド・フィリップス

製作

トッド・フィリップス

ブラッドリー・クーパー

エマ・ティリンジャー・コスコフ

製作総指揮

マイケル・E・ウスラン

ウォルター・ハマダ

アーロン・L・ギルバート

ジョセフ・ガーナー

リチャード・バラッタ

ブルース・バーマン

脚本

トッド・フィリップス
スコット・シルバー

撮影

ローレンス・シャー

美術

マーク・フリードバーグ

衣装

マーク・ブリッジス

編集

ジェフ・グロス

音楽

ヒドゥル・グドナドッティル

 

 

キャスト

 

アーサー・フレック :ホアキン・フェニックス

マレー・フランクリン:ロバート・デ・ニーロ

ソフィー・デュモンド:ザジー・ビーツ

ペニー・フレック  :フランセス・コンロイ

トーマス・ウェイン :ブレット・カレン

アルフレッド・ペニーワース :ダグラス・ホッジ

【受賞歴】

▼第43回 日本アカデミー賞(2020年)

<受賞 >

最優秀外国作品賞


▼第92回 アカデミー賞(2020年)

<受賞 >

主演男優賞:ホアキン・フェニックス

作曲賞  :ヒドゥル・グドナドッティル

<ノミネート>

作品賞

監督賞  :トッド・フィリップス

脚色賞  :トッド・フィリップス スコット・シルバー

撮影賞  :ローレンス・シャー

衣装デザイン賞:マーク・ブリッジス

編集賞

音響編集賞

録音賞

メイクアップ&ヘアスタイリング賞

▼第77回 ゴールデングローブ賞(2020年)

<受賞 >

最優秀主演男優賞(ドラマ):ホアキン・フェニックス

最優秀作曲賞:ヒドゥル・グドナドッティル

<ノミネート>

最優秀作品賞(ドラマ)

最優秀監督賞 トッド・フィリップス

▼第76回 ベネチア国際映画祭(2019年)

<受賞 >

金獅子賞:トッド・フィリップス

<出品 >

コンペティション部門 
出品作品 トッド・フィリップス

 

引用元:ジョーカー : 作品情報 - 映画.com

 

 

私の勝手なあらすじと感想

 

私の勝手な採点

 

✫4.5

 

この映画を観たことで、ちょっとしたきっかけでどんな人でも凶悪になれると感じ、これまで犯罪者に抱いていた思い込みは一気に吹き飛んだ感じです。

 

特にこのコロナ禍の現在、これまで普通だと思っていたことがどれだけ尊いことだったかを思い知らされています。

 

これまであまりクローズアップされてこなかったヤングケアラーの問題。さらに超高齢化によって現役社会人の皆さんへの負担は日増しに重くなっており、それなのに平均賃金が韓国よりも少ないとか。

 

いつだって、どこにだってジョーカー予備軍は溢れている状況に思えて仕方ないので、あえてこの映画を見てほしいなという気持ちを込めて☆4.5でお願いします。

 

私の勝手なあらすじ

 

舞台は、1981年の犯罪が多発する大都会ゴッサムシティ。

 

主人公のアーサーは、「どんな時でも笑顔で人々を楽しませなさい」という母親(ペニー)の言葉を胸に、貧しくて世間から馬鹿にされるような人生でも一生懸命にピエロの仕事をして生きていた。

 

気が進まないにしろ食べていくため、大都会でピエロの格好をして大道芸人としてがんばって生きていたのに、クズな少年たちに商売道具の看板を奪われてしまう。

 

逃げるクズな少年たちを必死に追いかけるのに、逆に暴力を振るわれた上に、看板をこわされてしまう。これじゃあ、まるでホームレス狩りやおやじ狩りのようだ。

 

常識的に考えても少年たちが悪いはずなのに、アーサーは会社から看板をなくしたことを責められ解雇されてしまう。

 

生まれてからずっとアーサーは貧乏だし、人からは面白みのない人生だと思われていても、じつはTV界の人気司会者フランクリンという憧れの対象もいる。

 

そのコメディアン出演する番組を見るのを楽しみに、なんならそのコメディアンのようになりたいという夢を持ちながら、母親ペニーの面倒もよくみる真面目な青年だったはず。

 

ただ、いつからか突然笑いだしてしまうという心の病の悩みも抱えるようになり、日々耐えることばかりの人生に嫌気がさし、知らず識らずのうちに『怒り』ばかりが膨らんでいたのだろう。

 

そんなある日アーサーは、地下鉄で男性3人組に嫌がらせをされていた女性を助けようと、その男性3人組を偶然持っていた拳銃で皆殺しにしてしまった。

 

その皆殺しがもしかしたら、薬師丸ひろ子の「か・い・か・ん」な感じだったのかはわからないけど、以後アーサーは、自身の心で膨らみすぎた怒りを次々と開放していき、やがてジョーカー化していく。

 

アーサーは自身の抑えようのない怒りの中に、まずは足をツッコミ、だんだん腰まで浸かり、次には上半身も浸かり始め、やがて腕から肩へと、ついに最後には頭まですっぽり浸かってしまった。

 

その時がちょうど拳銃を撃ったときだったかもしれない。どこかで引き返すきっかけがあれば変わっていたかもしれない。いやいや、ちがうな。

 

幼い頃からずっと続く差別社会、しょう害、性愛、親子の愛、人間関係、すべてが苦い人生の中ですごしてきたことで、引き戻すことなんてできないほどに「ジョーカー」がアーサーに取り憑いていたかもしれない。

 

ラストシーンはまさに、世間の人、映画の視聴者へ「最悪の結果がこれです」と、示されたような映画だった。

 

みんなが思う悪の世界(犯罪の世界)が、彼にとってはまるで最良の世界になってしまったかのような。

 

これがアーサーが生きる道なんだよ。来てみてごらん。どうだろ居心地がいいだろ。と問いかけられている感じがすごく嫌な感じのラストシーン。

 

 

私の勝手な感想

 

バットマンの宿敵ジョーカーといえば、代々口の両端に裂けた傷跡がある顔を白塗り、笑っているかのように口を赤くペイント、目の周りは黒く縁取りピエロのようなメイクに髪は緑色、ちょっとうす汚れた紫色の上着を着ている。

 

そんな風貌と狂気で人を恐怖に陥れる悪のカリスマ「ジョーカー」が、どのように誕生したのかが描かれているのが、この「ジョーカー」という映画なのですが。

 

噂では興行収入が900億円以上の大ヒットの映画でアラ還な情弱な私でも『ヴェネチア国際映画祭』では最高賞を受賞した作品ってことぐらいは知っていた映画。

 

じつは、あのアカデミー賞の主要5部門を受賞した伝説の映画『カッコーの巣の上で』(1975)の主演ジャック・ニコルソンがピエロのようなメイクでひょうひょうと演じていた「ジョーカー」をイメージしていたんです。

 

映画を見たあとに思いました。この「ジョーカー」という映画を軽い気持ちで見始めたのは大きなまちがいだったと。

 

映画を見始めてから見終わってもまだ気分は「どんより」したまんまで「とりとめのないこと」を考え続けています。

 

なぜなら、この映画ジョーカーの中で、あの悪人ジョーカーがこの世に生まれた理由、あんなにも狂喜に満ちた笑いをする理由などがはっきりと描かれていたから。

 

アーサーのつらい生い立ちから、まじめにやっているはずなのにちょっとずつズレていってしまうアーサー。

 

そのズレがどんどん大きくなって自身の中で溜まりに溜まった怒りが、ふとした感情の流れで溢れ出てしまったとき、幸せとは真逆の世界の「ジョーカーの世界」に入り込んでしまった。そして抜け出すことはもはやできない世界。

 

アーサーの生い立ちから暮らしぶりまで、悲しさや腑に落ちない気持ちがどんどん伝わってきていたのに、傍観者の私には何もできず、「ジョーカー」になってしまったアーサーをただ怖がって見ているしかできない。

 

映画「ジョーカー」を見ていた私は、現実の社会でも全く同じでいつだって傍観者。

 

映画を見たあとは、傍観者の自分が悔しいのか?それとも自分がこれから「ジョーカー」になっていくかもしれない。と感じたのかははっきりしないけど、ただただ、どんよりした気分に打ちひしがれてしまったんです。

 

この映画の中でいくつもアーサーが笑うシーンがありますが、監督いわく最後の笑っている姿だけが本当に笑っているシーンだと言ってるそうな…。

 

ラストのシーンまで書いてしまうとネタバレしてしまうのでアレなのですが、ジョーカーになってみんなに注目されること、悪に徹することで本当に笑えたということなのか?

 

「それ見たことか!おまえらのせいだぞ!」と八つ当たりしている感じでもなく、ただただ、人間は誰しも凶悪なんだ!という暗示のような気がして、結局今日も気分はどんよりしたまま、ひたすら落ち込んでいます。

 

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最後に

 

ここ2年ほどは、誰もがこれまで普通だと思っていた生活が、コロナの影響でガラリと変わり、価値観も随分と変わってきている印象です。

 


一旦は感染も少し収まって「やれやれ」とちょっと気を許して、久々に帰省やら旅行にでかけた人も多かった昨年末から年始。気分的にほっこりしたのもつかの間。

 

またもやオミクロン株での感染が急速に広がり、多分今は第六波の最中なんでしょう。

 

今が「コロナ禍」で、これからの不景気のことやもし感染したときのことや感染させてしまったときのことなど、まだ不安がいっぱいの状況で観てしまったことをかなり後悔しています。

 

アーサーの時や場所を選ばずに笑ってしまう”しょう害”だったり、母ひとりと息子の貧しい生活だったり、職業を選べなかったり、人から存在を認められなかったり、生きていることさえわからないほど他人との接触のない孤独な生活だったりからの「ジョーカー化」だとしたら。

 

このジョーカー化があまりにも今の私、私達の混沌とした世の中に通じるものがあって本当に怖いんです。

 

すべての人がジョーカー化してもなんら不思議ではないこの状況(言いすぎです)。貧富の差や、学歴、身体的弱者、自然災害被害者、情報弱者、特に今なら医療従事者やコロナ感染者に対して、あまりにひどい社会になったら、それこそ、世界にたくさんのジョーカーがあふれ出してしまいそうな気がします。

 

そんなひどい社会にならないために、できる範囲で私なりの一生懸命で毎日を暮らしていかなくちゃいけないよね、と感じることができたのだから、今は気持ち的にどんより落ち込んでいても、映画「ジョーカー」を見たことは私の中では無駄ではなかったのかもしれません。

 

誹謗中傷しない、悪口を書かない、言わない。こんな時こそ「大丈夫!」って言える人間にならなくちゃいけませんね。ただの希望ですか、「おまえにはムリだよ」なんて怒らないでね。ってことで、今回はおしまい。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。またお会いしましょう。

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