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アラ還女sannigo(さんご)の映画鑑賞の日々を綴っています

「グリーンブック」は実話を元にしたヒューマンドラマ、人種差別など考えさせられます。

こんばんはsannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。

今回の映画紹介は「グリーンブック」です。この「グリーンブック」は、WOWOWの「映画を愛する著名人や映画評論家がおすすめの映画作品を紹介する"フィルムガレージ"。」というコーナーで4月の映画キュレーターの甲斐よしひろさんが紹介してくれています。

 

 

「グリーンブック」は実話を元にしたヒューマンドラマ、人種差別など考えさせられます。[写真AC]

 

 

 

映画「グリーンブック」は甲斐よしひろさん推し

 

映画「グリーンブック」を、甲斐バンドの甲斐よしひろさんがおすすめ映画として紹介してくれているのが、WOWOWの『フィルムガレージ』というコーナーです。

 

フィルムガレージでの紹介記事

 

WOWOWの『フィルムガレージ』というコーナーの紹介文の中で知ったことですが、甲斐よしひろさんはかなりの映画好きなんです。

 

甲斐よしひろさんは、なんと20年以上、3日に2本というペースで映画を見ているそうです。すごい量ですね。

 

自宅で見ることが多かった映画、最近は映画館に行くことにもハマっていて、映画館で1日に2本見る日もあるそうです。これって凄すぎですよね。

 

「バイキング」というテレビ番組でコメンテーターとして出演されていたり、ラジオ番組も持っているようですし、甲斐バンドの活動もあることでしょう。

 

そういった忙しい毎日の中でも、映画を見る時間を作って見ているってことで、映画通であることはまちがいなしです。


そんな甲斐よしひろさんキュレーターとして選んだ映画がこの生半可じゃない”ヒューマンドラマ『グリーンブック』です。

 

甲斐さんの特にお気に入りのシーンは、「留置場から出たトニーとドンが、車の中で喧嘩するシーン」とのこと。

※ちなみにネタバレになってしまうので、知りたくない方はご注意ください。

 

そのお気に入りシーンでは、トニーが裕福な生活をおくるドンに「俺はあんたより黒人だ。あんたは黒人を知らない(中略)俺は裏町、あんたはお城。俺の世界の方が黒い!」と言ってしまうんです。

 

この言葉に怒ったドンが、車から飛び出して「私は独りで城住まいだ! 金持ちは教養人と思われたくて私の演奏を聴く。その場以外の私はただのニガー。それが白人社会だ。その蔑視を私は独りで耐える。はぐれ黒人だから。黒人でも白人でもなく、男でもない私は何なんだ?」と叫びます。

 

甲斐さんは、この映画の一番言いたかったところがこのシーンだと。

 

いろんな人たちを自分の中に迎え入れて共に生きていくというのが、今のこの複雑な世界でいちばん必要なことだと思っているようです。

 

最後に甲斐さんは、この『グリーンブック』という映画を、どんな人に観てもらいたいですか?という質問にはこう答えています。

 

「僕は今、世界中が他者との間に壁をつくってると思ってる。この映画を観て、陽気で家族と一族を愛するイタリア人のトニーと、はぐれ黒人であるドン。2人がどんどん心を通わせて迎える結末に、"壁をつくるのは簡単だけど、分かち合っていくことの素晴らしさ"っていうのを改めて感じたんです。こういう作品を、若い人にもぜひ観てほしいなって思いますね」


\詳しくはこちら/

甲斐よしひろのいち押し映画は"生半可じゃない"ヒューマンドラマ『グリーンブック』|シネピック|映画|WOWOWオンライン

 

では、映画「グリーンブック」の紹介をしていきます。

 

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映画『グリーンブック』

 

グリーンブック(吹替版)

 

1960年代、天才黒人ジャズ・ピアニストのドクター・ドナルド(ドン)・シャーリーと、彼に運転手兼用心棒として雇われた粗野なイタリア系白人、トニー・"リップ"・ヴァレロンガが、人種差別が残る南部での演奏ツアーに挑んだ実話を基にしたヒューマン・ドラマです

 

ドンを『ムーンライト』('16)のマハーシャラ・アリ、トニーを『イースタン・プロミス』('07)のヴィゴ・モーテンセンが演じ、第91回アカデミー賞で作品賞と助演男優賞、脚本賞を受賞しています。

 

コメディはアカデミー賞をとりにくいと聞いていましたがとってしまいましたね。

人種差別とアイデンティティをうまく喜劇映画として作り上げられていて、笑ったり泣いたりしながらもすごく考えさせられる映画です。

 

 映画.comの評価

 

☆4.2

 

解説

 

人種差別が色濃く残る1960年代のアメリカ南部を舞台に、黒人ジャズピアニストとイタリア系白人運転手の2人が旅を続けるなかで友情を深めていく姿を、実話をもとに描き、第91回アカデミー作品賞を受賞したドラマ。

 

1962年、ニューヨークの高級クラブで用心棒として働くトニー・リップは、粗野で無教養だが口が達者で、何かと周囲から頼りにされていた。

 

クラブが改装のため閉鎖になり、しばらくの間、無職になってしまったトニーは、南部でコンサートツアーを計画する黒人ジャズピアニストのドクター・シャーリーに運転手として雇われる。

 

黒人差別が色濃い南部へ、あえてツアーにでかけようとするドクター・シャーリーと、黒人用旅行ガイド「グリーンブック」を頼りに、その旅に同行することになったトニー。

 

出自も性格も全く異なる2人は、当初は衝突を繰り返すものの、次第に友情を築いていく。

 

トニー役に「イースタン・プロミス」のビゴ・モーテンセン、ドクター・シャーリー役に「ムーンライト」のマハーシャラ・アリ。

 

トニー・リップ(本名トニー・バレロンガ)の実の息子であるニック・バレロンガが製作・脚本を手がけ、父とドクター・シャーリーの友情の物語を映画化した。

 

監督は、「メリーに首ったけ」などコメディ映画を得意としてきたファレリー兄弟の兄ピーター・ファレリー。

 

アカデミー賞では全5部門でノミネートされ、作品賞のほか脚本賞、助演男優賞を受賞した。

 

2018年製作/130分/G/アメリカ

原題:Green Book

配給:ギャガ

 

スタッフ

 

監督

ピーター・ファレリー

製作

ジム・バーク

チャールズ・B・ウェスラー

ブライアン・カリー

ピーター・ファレリー ニック・バレロンガ

製作総指揮

ジェフ・スコール

ジョナサン・キング

オクタビア・スペンサー

クワミ・L・パーカー

ジョン・スロス

スティーブン・ファーネス

脚本

ニック・バレロンガ

ブライアン・カリー

ピーター・ファレリー

 

キャスト

 

トニー・“リップ”・バレロンガ:  ビゴ・モーテンセン

ドクター・ドナルド・シャーリー:マハーシャラ・アリ

ドロレス:           リンダ・カーデリニ

オレグ:            ディミテル・D・マリノフ

ジョージ:           マイク・ハットン

                セバスティアン・マニスカルコ

                 P・J・バーン

受賞歴

 

【第43回 日本アカデミー賞(2020年)】

<ノミネート>
・最優秀外国作品賞

【第91回 アカデミー賞(2019年)】

<受賞>

・作品賞

・助演男優賞
マハーシャラ・アリ

・脚本賞
ニック・バレロンガ /ブライアン・カリー/ ピーター・ファレリー

<ノミネート>

・主演男優賞
ビゴ・モーテンセン

・編集賞

【第76回 ゴールデングローブ賞(2019年)】

<受賞>

・最優秀作品賞
(コメディ/ミュージカル)

・最優秀助演男優賞
マハーシャラ・アリ

・最優秀脚本賞
ニック・バレロンガ /ブライアン・カリー /ピーター・ファレリー

<ノミネート>

・最優秀主演男優賞
(コメディ/ミュージカル)
ビゴ・モーテンセン

・最優秀監督賞

 

 引用元:グリーンブック : 作品情報 - 映画.com 

 

わたしの勝手なあらすじと感想

 

勝手な評価

 

☆4.5

 

勝手なあらすじと感想

 

最近、アメリカでは黒人男性が警察官に首を押さえつけられて死亡した事件に講義する「デモ」が週末のたびに行われていました。

 

警察改革や人種差別の撲滅などの社会の変革を求める動きが大きく報道されていましたので、さすがに知らない人も居ないと思われますが。

 

あの宝塚歌劇団でも何度も再演され十八番ともいうべき作品に「風と共に去りぬ」という作品があります。

 

同じ原作をもとに制作された映画「風と共に去りぬ」も、人種偏見を含むとして動画配信サービスを停止したとのことです。

 

この人種差別に対する撲滅運動が行われている時期に、映画「グリーンブック」を見ることで、より多くの人が当時の「人種差別」を知ることができ、現在起きている「人種差別」の問題に興味を持って、何かを考え感じることができたのは幸いだったと思います。

 

私は日本人で、日本という島国で生まれ、この年まで60年近く暮らしてきました。

 

だから多人種が一緒に暮らすことを想像することさえ難しいので、実際どのくらいの辛さなのか、きっと映像から感じたものより遥かに辛いし屈しがたいことではないかと思います。

 

上記の宝塚歌劇団で公演された「風と共に去りぬ」を観劇したり、マーガレット、ミッチェルの長編時代小説「風と共に去りぬ」を読んだり、ヴィヴィアン・リーとクランクゲーブル主演の映画を見た結果、黒人差別を肯定した作品という認識はあります。

 

甲斐さんがおっしゃるように、人々がいろんな壁を乗り越えて分かち合っていけたら、もしかしたら、この映画の二人と周りの人たちのように暮らすことができるようになるのかも?と感じました。

 

ただ、母と祖母の嫁・姑戦争の中で育った環境や自身のこれまでの人生を思い浮かべると、「差別」や「いじめ」があまりに普通にありすぎて人種なんてなくても差別やいじめはいつもすぐそばにあるし、気づいていないだけでところかまわず撒き散らしてい来たかもしれないと反省しきりです。

 

やっぱり、私自身も含めてできるだけたくさんの人がこういう映画を見て「感じること」が一番という気がします。

 

コメディで笑いながらも、シリアスなことにも気づかされ、考えさせられる映画なので、何度でも見たい作品です。

 

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